脾内穿破した膵仮性嚢胞の1切除例

症例は59歳,男性.糖尿病経過観察中に無症候性脾嚢胞が見つかった.精査にて,膵尾部仮性嚢胞および急性膵炎にともなう血流障害により生じた脾仮性嚢胞と術前診断し,膵尾部脾合併切除術,膵仮性嚢胞開窓・ドレナージ術を施行した.自験例の脾嚢胞の発生機序は,切除標本・病理組織所貝から,膵仮性嚢胞が脾門部より直接脾内に穿破した以外に,膵炎による血流障害で生じた脾梗塞も原因ではないかと推察された....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2002/01/05, Vol.99(1), pp.50-56
Hauptverfasser: 初野, 剛, 井上, 総一郎, 金子, 哲也, 木全, 秀人, 八木, 斎和, 竹田, 伸, 中尾, 昭公
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は59歳,男性.糖尿病経過観察中に無症候性脾嚢胞が見つかった.精査にて,膵尾部仮性嚢胞および急性膵炎にともなう血流障害により生じた脾仮性嚢胞と術前診断し,膵尾部脾合併切除術,膵仮性嚢胞開窓・ドレナージ術を施行した.自験例の脾嚢胞の発生機序は,切除標本・病理組織所貝から,膵仮性嚢胞が脾門部より直接脾内に穿破した以外に,膵炎による血流障害で生じた脾梗塞も原因ではないかと推察された.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi1964.99.50