血清CA15-3高値を呈した胸腹膜悪性中皮腫の1例

症例は62歳男性,建築業.CTにて胸腹水貯留と胸腹膜,腸間膜の肥厚あり.胸水細胞診class V,胸水中ヒアルロン酸著明高値で悪性細胞はヒアルロニダーゼ消化試験陽性PAS染色陽性Vimentin染色陽性,EMA染色陽性で,超微形態的所見と併せ悪性胸腹膜中皮腫上皮型と診断した.血清CEA,CA19-9,CA125はいずれも基準値以下に対し血清CA15-3は高値を呈し病勢の進行と共に更に上昇した.悪性中皮腫での血清CA15-3についてはこれまで報告が無く興味ある症例と考えられた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2001/06/05, Vol.98(6), pp.675-680
Hauptverfasser: 大塚, 征爾, 稲垣, 恭孝, 塚田, 信廣, 米井, 嘉一, 前田, 憲男, 中澤, 敦, 鈴木, 修, 桐生, 恭好, 水野, 嘉夫, 長村, 義之
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は62歳男性,建築業.CTにて胸腹水貯留と胸腹膜,腸間膜の肥厚あり.胸水細胞診class V,胸水中ヒアルロン酸著明高値で悪性細胞はヒアルロニダーゼ消化試験陽性PAS染色陽性Vimentin染色陽性,EMA染色陽性で,超微形態的所見と併せ悪性胸腹膜中皮腫上皮型と診断した.血清CEA,CA19-9,CA125はいずれも基準値以下に対し血清CA15-3は高値を呈し病勢の進行と共に更に上昇した.悪性中皮腫での血清CA15-3についてはこれまで報告が無く興味ある症例と考えられた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi1964.98.675