十二指腸水平部に嵌頓した有茎性十二指腸乳頭部癌の1例

症例は53歳の男性.上腹部痛,黄疸の精査目的で入院となった.各種術前画像所見にてVater乳頭近傍の巨大有茎性腫瘤が十二指腸水平部に逸脱,嵌頓していると診断し,開腹手術時の胆道造影,迅速凍結標本にて腫瘤は十二指腸乳頭部癌と確定診断された.本症例は有茎性乳頭部癌が十二指腸水平部に逸脱し,その茎部が大動脈と上腸間膜動脈の間に挟まれ嵌頓状態となり,十二指腸の通過障害と閉塞性黄疸を来したと考えられた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2001, Vol.98(2), pp.162-166
Hauptverfasser: 川嶋, 啓揮, 榊原, 啓, 綾川, 忠男, 芳金, 弘昭, 滝, 徳人, 荒川, 大吾, 春田, 和廣, 大島, 陽一, 吉田, 昌弘, 中村, 正直, 肥田野, 等
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:症例は53歳の男性.上腹部痛,黄疸の精査目的で入院となった.各種術前画像所見にてVater乳頭近傍の巨大有茎性腫瘤が十二指腸水平部に逸脱,嵌頓していると診断し,開腹手術時の胆道造影,迅速凍結標本にて腫瘤は十二指腸乳頭部癌と確定診断された.本症例は有茎性乳頭部癌が十二指腸水平部に逸脱し,その茎部が大動脈と上腸間膜動脈の間に挟まれ嵌頓状態となり,十二指腸の通過障害と閉塞性黄疸を来したと考えられた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi1964.98.162