肝細胞癌低侵襲性治療後に胆汁性嚢胞の出現をみた1例

肝細胞癌(HCC)に対する経皮的マイクロ波凝固療法(PMCT)後に胆汁性嚢胞(biloma)が発生した1例を経験した.本症例は,S7/8とS4/5のHCCに対して,5回のTAEと3回のPEITを施行した.その後,S2/3に出現した新たなHCCに,PMCTを3回施行.その10カ月後に発熱,腹痛をともない,S2/3に嚢胞性病変が出現した.画像診断と嚢胞液の性状より,感染性胆汁性嚢胞と診断.ドレナージと抗生剤投与にて症状軽快し,6カ月後にはbilomaも消失した....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2000/12/05, Vol.97(12), pp.1497-1501
Hauptverfasser: 伊賀, 大二郎, 富松, 昌彦, 斉藤, 壽仁, 加藤, 義和, 大塚, 洋子, 遠藤, 仁, 高橋, 春樹, 大川, 真一郎, 岩井, 恵理子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:肝細胞癌(HCC)に対する経皮的マイクロ波凝固療法(PMCT)後に胆汁性嚢胞(biloma)が発生した1例を経験した.本症例は,S7/8とS4/5のHCCに対して,5回のTAEと3回のPEITを施行した.その後,S2/3に出現した新たなHCCに,PMCTを3回施行.その10カ月後に発熱,腹痛をともない,S2/3に嚢胞性病変が出現した.画像診断と嚢胞液の性状より,感染性胆汁性嚢胞と診断.ドレナージと抗生剤投与にて症状軽快し,6カ月後にはbilomaも消失した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi1964.97.1497