自己免疫性肝炎を急性発症した慢性関節リウマチ患者の1例

症例は35歳男性.1995年4月より慢性関節リウマチに対して内服治療を受けていた.1998年3月までに肝機能は正常であったが,9月に急性肝炎様の肝胆道系酵素の上昇を認め,肝組織像は門脈域の炎症細胞浸潤を認め慢性活動性肝炎像を呈した.血中IgGの高値,抗核抗体陽性などより自己免疫性肝炎と診断しステロイド治療にて軽快した.自己免疫性肝炎の急性発症の経過をとらえた症例は少なく貴重であり報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2000/09/05, Vol.97(9), pp.1161-1164
Hauptverfasser: 森田, 百合子, 土屋, 輝一郎, 佐藤, 紀一, 石倉, 隆宏, 石井, 賢一, 野村, 哲也, 有明, 浩一郎, 鈴木, 伸治, 桜沢, 俊秋, 堀内, 亮郎, 下井, 謙吾, 高清水, 一善, 大草, 敏史, 渡辺, 守
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は35歳男性.1995年4月より慢性関節リウマチに対して内服治療を受けていた.1998年3月までに肝機能は正常であったが,9月に急性肝炎様の肝胆道系酵素の上昇を認め,肝組織像は門脈域の炎症細胞浸潤を認め慢性活動性肝炎像を呈した.血中IgGの高値,抗核抗体陽性などより自己免疫性肝炎と診断しステロイド治療にて軽快した.自己免疫性肝炎の急性発症の経過をとらえた症例は少なく貴重であり報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi1964.97.1161