Multiple lymphomatous polyposisを呈した空腸follicle center lymphomaの1例

症例は35歳男性.右下腹部痛を主訴に来院,右臍部に12×9cmの腫瘤を認め,小腸X線検査で空腸に密集した多発性小隆起を認めたため悪性リンパ腫を疑い,腫瘤および空腸部分切除術を施行した.術中の小腸内視鏡検査では,集簇隆起や小隆起の散在が観察され,multiple lymphomatous polyposis(MLP)に一致していた.mantle cell lymphomaが強く疑われたが,病理組織学的にはfollicle center lymphoma(FCL)に分類されるstage IIの悪性リンパ腫であった.小腸のMLPを呈するFCLが存在することに留意すべきと思われる....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2000/01/05, Vol.97(1), pp.48-53
Hauptverfasser: 小堀, 陽一郎, 松本, 主之, 飯田, 三雄, 黒木, 文敏, 末兼, 浩史, 星加, 和徳, 角田, 司, 和田, 秀穂, 清水, 道生, 定平, 吉都
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は35歳男性.右下腹部痛を主訴に来院,右臍部に12×9cmの腫瘤を認め,小腸X線検査で空腸に密集した多発性小隆起を認めたため悪性リンパ腫を疑い,腫瘤および空腸部分切除術を施行した.術中の小腸内視鏡検査では,集簇隆起や小隆起の散在が観察され,multiple lymphomatous polyposis(MLP)に一致していた.mantle cell lymphomaが強く疑われたが,病理組織学的にはfollicle center lymphoma(FCL)に分類されるstage IIの悪性リンパ腫であった.小腸のMLPを呈するFCLが存在することに留意すべきと思われる.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi1964.97.48