便中抗原測定キットによるHelocobacter pylori診断および除菌判定の試み

便中のHelocobacter pylori(H. pylori)菌体抗原を検出する便中抗原測定キット(HpSA, Ortho社)の除菌前診断および除菌判定における有用性について迅速ウレアーゼ法(RUT), 13C尿素呼気法(UBT), 組織学的検査法および培養法と比較検討した. 本キットは主にH. pyloriのウレアーゼ, 熱ショック蛋白などを認識するポリクロナール抗体を固相化して抗原を検出する系である. 対象と方法:H. pylori診断が施行された除菌前症例68例, および治療終了後4週目に除菌判定された24例を対象とした 除菌前のH. puyloriの診断は 胃幽門部, 体中部大弯の...

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 1999, Vol.96 (10), p.1196-1196
Hauptverfasser: 石塚淳, 杉山敏郎, 大川原辰也, 神島雄一郎, 片桐雅樹, 小松嘉人, 佐藤富士夫, 水嶋琢二, 助川真, 加賀谷英俊, 西川憲子, 穂刈格, 加藤元嗣, 武田宏司, 浅香正博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:便中のHelocobacter pylori(H. pylori)菌体抗原を検出する便中抗原測定キット(HpSA, Ortho社)の除菌前診断および除菌判定における有用性について迅速ウレアーゼ法(RUT), 13C尿素呼気法(UBT), 組織学的検査法および培養法と比較検討した. 本キットは主にH. pyloriのウレアーゼ, 熱ショック蛋白などを認識するポリクロナール抗体を固相化して抗原を検出する系である. 対象と方法:H. pylori診断が施行された除菌前症例68例, および治療終了後4週目に除菌判定された24例を対象とした 除菌前のH. puyloriの診断は 胃幽門部, 体中部大弯の生検組織を用い培養法, 組織学的検査法, RUT, UBTを施行しすべて陰性の場合を陰性とし, 培養陽性, または培養が陰性であったも, それ以外の複数検査が陽性の場合を陽性と判定した. UBTはカットオフ値を2. 5%. 1)とした. 治療終了後4週目の除菌成否は除菌前診断と同様の検査を行い, すべて陰性の場合を除菌成功とし, 一法でも陽性の場合は除菌失敗と判定した. HpSAは原則として前日または検査同日に採取した便を用い, カットオフ値は除菌前診断, 除菌判定とも使用書にしたがってOD値0. 1とした.
ISSN:0446-6586