胆嚢動脈造影下CTで胆嚢静脈灌流域の限局性肝転移と考えられた胆嚢癌の1例

76歳の女性．胆嚢結石の術前検査で胆嚢底部に広基性隆起を認め胆嚢癌の合併を疑い精査した．胆嚢動脈造影下CTで胆嚢静脈の灌流域はS4，S5の肝床に接した高吸収域として描出され，その内部に直径10mmの円形の低吸収域を認めた．手術の結果胆嚢病変は進行した低分化型腺癌で高度の静脈侵襲をともないS4の肝床近傍に結節状の転移巣を認めた．胆嚢静脈灌流域内への胆嚢癌の血行性転移を限局性肝転移として画像的にとらえた症例と考えた．...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:	日本消化器病学会雑誌 1999/06/05, Vol.96(6), pp.680-684
Hauptverfasser:	萱原, 隆久, 菊山, 正隆, 北中, 秀法, 松林, 祐司, 熊岡, 浩子, 平井, 律子, 望月, 千博, 新田, 隆士, 西平, 友彦, 井上, 章, 戸部, 隆吉
Format:	Artikel
Sprache:	jpn
Schlagworte:	胆嚢癌胆嚢静脈限局性肝転移
Online-Zugang:	Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:	76歳の女性．胆嚢結石の術前検査で胆嚢底部に広基性隆起を認め胆嚢癌の合併を疑い精査した．胆嚢動脈造影下CTで胆嚢静脈の灌流域はS4，S5の肝床に接した高吸収域として描出され，その内部に直径10mmの円形の低吸収域を認めた．手術の結果胆嚢病変は進行した低分化型腺癌で高度の静脈侵襲をともないS4の肝床近傍に結節状の転移巣を認めた．胆嚢静脈灌流域内への胆嚢癌の血行性転移を限局性肝転移として画像的にとらえた症例と考えた．
ISSN:	0446-6586 1349-7693
DOI:	10.11405/nisshoshi1964.96.680