C型慢性肝炎患者におけるインターフェロンβ投与中の高トリグリセリド血症の検討

C型慢性肝炎78例を対象として,インターフェロン(IFN)β投与による高トリグリセリド(TG)血症の出現率とその危険因子について検討した.IFN投与前より高TG血症(血清TG値150mg/dl以上)を合併していた症例は9%であったが,IFN投与中の血清TG値の平均値が150mg/dl以上(高TG血症)を示した症例は82%であった.また,IFN投与中に1回でも血清TG値が500mg/dl以上まで増加した症例は13%存在した.stepwise法による重回帰分析から,IFN投与による高TG血症の危険因子として,投与前血清TG高値,投与前ALT高値,およびIFNβの1日2回投与が考えられた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 1999/04/05, Vol.96(4), pp.392-397
Hauptverfasser: 木岡, 清英, 森吉, 靖子, 中井, 隆志, 佐野, 弘治, 青木, 哲哉, 倉井, 修, 根引, 浩子, 大川, 清孝, 岡, 博子, 針原, 重義, 宋, 健二, 黒木, 哲夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:C型慢性肝炎78例を対象として,インターフェロン(IFN)β投与による高トリグリセリド(TG)血症の出現率とその危険因子について検討した.IFN投与前より高TG血症(血清TG値150mg/dl以上)を合併していた症例は9%であったが,IFN投与中の血清TG値の平均値が150mg/dl以上(高TG血症)を示した症例は82%であった.また,IFN投与中に1回でも血清TG値が500mg/dl以上まで増加した症例は13%存在した.stepwise法による重回帰分析から,IFN投与による高TG血症の危険因子として,投与前血清TG高値,投与前ALT高値,およびIFNβの1日2回投与が考えられた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi1964.96.392