胃RLH/MALTリンパ腫類似病変14例の診断と長期経過

胃のreactive lymphoreticular hyperplasia(RLH)かmucosa-associated lymphoid tissue lymphoma(MALToma)か鑑別困難であった14例を対象として, 巨大生検鉗子を用いた生検材料の免疫組織染色と免疫グロブリン遺伝子解析の診断的意義を検討し, あわせてHelicobacter pylori(HP)感染の有無, 診断後平均3年4カ月間にわたる経過についてprospectiveに検討した. その結果, 7例がMALTomaと診断され手術となり, 術後7例全例がMALToma(low grade)と診断確認された. うち2...

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 1998, Vol.95(8), pp.872-879
Hauptverfasser: 松本, 修二, 幸田, 久平, 小池, 和彦, 小沼, 祐一, 中澤, 修, 安藤, 政克, 寺本, 順子, 高山, 哲治
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:胃のreactive lymphoreticular hyperplasia(RLH)かmucosa-associated lymphoid tissue lymphoma(MALToma)か鑑別困難であった14例を対象として, 巨大生検鉗子を用いた生検材料の免疫組織染色と免疫グロブリン遺伝子解析の診断的意義を検討し, あわせてHelicobacter pylori(HP)感染の有無, 診断後平均3年4カ月間にわたる経過についてprospectiveに検討した. その結果, 7例がMALTomaと診断され手術となり, 術後7例全例がMALToma(low grade)と診断確認された. うち2例に転移が認められた. RLHと診断された7例は, 経過観察となったが長期間良好な経過を示し, 非腫瘍性病変であることが裏付けられた. HPの感染率はRLHで83%, MALTomaで57%であり. HP除菌療法によりRLHの1例に病変の消失を認めた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi1964.95.872