密集結紮法の成績からみた内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)単独治療の限界について
密集結紮法による内視鏡的静脈瘤結紮術(endoscopic variceal ligation:EVL)単独療法を行った食道静脈瘤患者17例の成績について検討した.静脈瘤の完全消失は,17例中14例(82.4%)に得られた.EVLの施行回数は2.2±0.5回で,結紮総数は20.2±8.4カ所(初回施行時14.1±6.0カ所)であった.完全消失例の再発は7例(50%)にみられ,再発までの期間は効果判定後6.3±0.7(5~7)カ月であった。静脈瘤の完全消失には,初回施行時にできるだけ数多く結紮することが必要条件であったが,その一方で短期間の再発も多く,EVL単独療法には限界があることが確認され,...
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Veröffentlicht in: | 日本消化器病学会雑誌 1995/09/05, Vol.92(9), pp.1233-1240 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 密集結紮法による内視鏡的静脈瘤結紮術(endoscopic variceal ligation:EVL)単独療法を行った食道静脈瘤患者17例の成績について検討した.静脈瘤の完全消失は,17例中14例(82.4%)に得られた.EVLの施行回数は2.2±0.5回で,結紮総数は20.2±8.4カ所(初回施行時14.1±6.0カ所)であった.完全消失例の再発は7例(50%)にみられ,再発までの期間は効果判定後6.3±0.7(5~7)カ月であった。静脈瘤の完全消失には,初回施行時にできるだけ数多く結紮することが必要条件であったが,その一方で短期間の再発も多く,EVL単独療法には限界があることが確認され,EVLの位置付けについて再検討する必要があると思われた. |
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ISSN: | 0446-6586 1349-7693 |
DOI: | 10.11405/nisshoshi1964.92.1233 |