バルーン下逆行性経静脈的塞栓術の改良による巨大胃静脈瘤の1治験例
食道静脈瘤に対する内視鏡的硬化療法の有用性は広く認められているが, 胃静脈瘤に対する評価は定まっておらず, 特に胃背窿部の孤立性の静脈瘤に対しては無効のことが多い1)2). またHassab手術をはじめとした手術療法は有効ではあるが, 肝予備能によって適応が制限される3). 胃静脈瘤の中でも胃實薩部静脈瘤は豊富な血流をもち, 胃腎短絡路を形成していることが多いため4), 最近胃静脈瘤の消失を目指して, バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(balloon-occluded retro-grade transvenous obliteration:B-RTO)が施行され, 良好な成績が報告されている5...
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Veröffentlicht in: | 日本消化器病学会雑誌 1995/08/05, Vol.92(8), pp.1178-1182 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 食道静脈瘤に対する内視鏡的硬化療法の有用性は広く認められているが, 胃静脈瘤に対する評価は定まっておらず, 特に胃背窿部の孤立性の静脈瘤に対しては無効のことが多い1)2). またHassab手術をはじめとした手術療法は有効ではあるが, 肝予備能によって適応が制限される3). 胃静脈瘤の中でも胃實薩部静脈瘤は豊富な血流をもち, 胃腎短絡路を形成していることが多いため4), 最近胃静脈瘤の消失を目指して, バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(balloon-occluded retro-grade transvenous obliteration:B-RTO)が施行され, 良好な成績が報告されている5)~7). しかし, 短絡路が著明に拡張し, 特に血流量の豊富な症例では, 十分な効果が得られないこともある7)8). 今回われわれは, B-RTOに若干の手技上の改良を加えることによって, このような症例の胃静脈瘤および胃腎短絡路を完全に消失させえたので報告する. |
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ISSN: | 0446-6586 1349-7693 |
DOI: | 10.11405/nisshoshi1964.92.1178 |