S状結腸に発生したpyogenic granulomaの1例
pyogenic granulomaは, 膿原性または化膿性肉芽腫で, 皮膚, 粘膜に好発する血管拡張性腫瘍であるが, 口腔粘膜以外の消化管発生例はきわめてまれである. 今回われわれは, S状結腸に発生したpyogenic granulomaの1例を経験したので若干の考察を加え報告する. I 症例 患者:55歳, 男性. 主訴:下腹部不快感, 下血. 家族歴:特記事項なし. 既往歴:4年前より糖尿病にて内服加療中. 生活歴:タバコ(-), アルコール(-). 現病歴:1993年8月7日, 夕食後より下腹部不快感あり. 翌8日午前1時頃, 下腹部不快感増強し覚醒, 起き上がったところ, 新鮮血大...
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Veröffentlicht in: | 日本消化器病学会雑誌 1995, Vol.92(5), pp.885-888 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | pyogenic granulomaは, 膿原性または化膿性肉芽腫で, 皮膚, 粘膜に好発する血管拡張性腫瘍であるが, 口腔粘膜以外の消化管発生例はきわめてまれである. 今回われわれは, S状結腸に発生したpyogenic granulomaの1例を経験したので若干の考察を加え報告する. I 症例 患者:55歳, 男性. 主訴:下腹部不快感, 下血. 家族歴:特記事項なし. 既往歴:4年前より糖尿病にて内服加療中. 生活歴:タバコ(-), アルコール(-). 現病歴:1993年8月7日, 夕食後より下腹部不快感あり. 翌8日午前1時頃, 下腹部不快感増強し覚醒, 起き上がったところ, 新鮮血大量下血あり. その後意識消失し, 救急車にて当院受診, 入院となった. 入院時現症:身長159cm, 体重55kg, 意識1-3, 体温35.8℃, 脈拍72/分, 整, 血圧108/64mmHg. 顔面蒼白, 眼瞼結膜に貧血を認めた. |
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ISSN: | 0446-6586 1349-7693 |
DOI: | 10.11405/nisshoshi1964.92.885 |