有茎性胃外発育型平滑筋芽細胞腫の1例
胃平滑筋芽細胞腫は, 1960年にMartinら1)が胃のmyoid tumorとして最初に記載した. その後, 1962年にStout2)は, 本腫瘍を通常の平滑筋腫や平滑筋肉腫とは異なった筋原性腫瘍として区別し, bizarre leiomyoblastomaと命名した. 本腫瘍は約25%が胃外性に発育するとされているが3)4), 胃外性にかつ有茎性に発育することはきわめてまれである. 今回われわれは胃外に有茎性に発育した特異な胃平滑筋芽細胞腫を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. I 症例 症例:52歳, 男性. 主訴:腹部膨満感. 既往歴:32歳時, 虫垂炎. 33歳時,...
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Veröffentlicht in: | 日本消化器病学会雑誌 1995, Vol.92(1), pp.72-76 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 胃平滑筋芽細胞腫は, 1960年にMartinら1)が胃のmyoid tumorとして最初に記載した. その後, 1962年にStout2)は, 本腫瘍を通常の平滑筋腫や平滑筋肉腫とは異なった筋原性腫瘍として区別し, bizarre leiomyoblastomaと命名した. 本腫瘍は約25%が胃外性に発育するとされているが3)4), 胃外性にかつ有茎性に発育することはきわめてまれである. 今回われわれは胃外に有茎性に発育した特異な胃平滑筋芽細胞腫を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. I 症例 症例:52歳, 男性. 主訴:腹部膨満感. 既往歴:32歳時, 虫垂炎. 33歳時, 急性肝炎. 35歳時, 十二指腸潰瘍. 45歳時, 尿管結石. 家族歴:父, 結核. 母, 胃癌. 現病歴:平成元年1月から6ヵ月間に10kg程度の体重減少が出現し, 近医を受診して諸検査を行ったが, 異常を認めなかった. 平成4年6月末から食後に腹部膨満感が出現し, 7月末に当科を受診した. |
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ISSN: | 0446-6586 1349-7693 |
DOI: | 10.11405/nisshoshi1964.92.72 |