活動期Crohn病の経腸栄養療法

活動期Crohn病に対する経腸栄養療法において, 経腸栄養剤の組成, 特に窒素源の形態と脂肪量が治療効果に影響を与えるか否かを検討した. 活動期Crohn病40症例を対象に, elemental diet(ED)と窒素源がオリゴペプチドで比較的脂肪量の多いsemi-elemental diet(SED)を用いrandomized controlled trialを行った. 6週間の治療で, ED群(21例), SED群(19例)のDutch-AI, CDAI, CRP, ESR, 血清アルブミン, BMIは同等に改善がみられた. また, X線学的評価でも両群とも同等に改善した. すなわち, 活...

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 1994, Vol.91 (9), p.1415-1425
Hauptverfasser: 植木光彦, 松井敏幸, 山田美加, 櫻井俊弘, 八尾恒良, 岡田光男, 飯田三雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:活動期Crohn病に対する経腸栄養療法において, 経腸栄養剤の組成, 特に窒素源の形態と脂肪量が治療効果に影響を与えるか否かを検討した. 活動期Crohn病40症例を対象に, elemental diet(ED)と窒素源がオリゴペプチドで比較的脂肪量の多いsemi-elemental diet(SED)を用いrandomized controlled trialを行った. 6週間の治療で, ED群(21例), SED群(19例)のDutch-AI, CDAI, CRP, ESR, 血清アルブミン, BMIは同等に改善がみられた. また, X線学的評価でも両群とも同等に改善した. すなわち, 活動期Crohn病の短期治療効果は, EDとSEDでほぼ同等であり, 窒素源がアミノ酸に対し, オリゴペプチドである点, および脂肪量の差は, 短期治療効果に大きな影響を与えなかった.
ISSN:0446-6586