症例報告 膵十二指腸動脈動脈瘤-上腸間膜静脈短絡によって難治性腹水と高CA125血症を示した1例

膵十二指腸動脈領域の動脈瘤は, 腹部臓器動脈瘤の中でもまれな疾患とされており, 破裂の頻度は低いが, 破裂すればきわめて予後が悪いといわれている1)~3). われわれは, 膵十二指腸動脈領域の動脈瘤と上腸間膜静脈の動静脈短絡路(以下シャントと略す)により, 高度の腹水と食道静脈瘤, 高CA125血症を来し, transcatheter coil embolization(以下embolizationと略す)により, 症状の完全消失を認めた症例を経験したので報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 1994, Vol.91 (8), p.1369-1373
Hauptverfasser: 竹島瑞子, 上村精一郎, 司城博志, 岩田郁, 古川浩, 奥村恂, 東原秀行, 岡崎正敏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:膵十二指腸動脈領域の動脈瘤は, 腹部臓器動脈瘤の中でもまれな疾患とされており, 破裂の頻度は低いが, 破裂すればきわめて予後が悪いといわれている1)~3). われわれは, 膵十二指腸動脈領域の動脈瘤と上腸間膜静脈の動静脈短絡路(以下シャントと略す)により, 高度の腹水と食道静脈瘤, 高CA125血症を来し, transcatheter coil embolization(以下embolizationと略す)により, 症状の完全消失を認めた症例を経験したので報告する.
ISSN:0446-6586