症例報告 胆管と交通を有する肝嚢胞腺癌の1切除例

肝嚢胞腺癌(cystadenocarcinoma)はまれな疾患とされ, 現在まで世界で50数例, 本邦では30数例の報告があるにすぎない. しかし, 超音波やCTなどの画像診断が発達した今日では徐々にその報告例が増加しつつあるのが現状であろう. このうち胆管と交通を有する肝嚢胞腺癌の本邦報告例は, 調べえた範囲では10例にすぎず, 末梢の胆管の拡張を伴う胆管細胞腺癌との鑑別が重要になってくる. 今回われわれは, PTCにより胆管との交通を証明された肝嚢胞腺癌の切除例を経験したので, 報告する....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 1994, Vol.91 (5), p.1042-1046
Hauptverfasser: 中澤久仁彦, 万代恭嗣, 大友裕美子, 江上純, 三条健昌, 出月康夫, 寺野彰, 太田慎一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:肝嚢胞腺癌(cystadenocarcinoma)はまれな疾患とされ, 現在まで世界で50数例, 本邦では30数例の報告があるにすぎない. しかし, 超音波やCTなどの画像診断が発達した今日では徐々にその報告例が増加しつつあるのが現状であろう. このうち胆管と交通を有する肝嚢胞腺癌の本邦報告例は, 調べえた範囲では10例にすぎず, 末梢の胆管の拡張を伴う胆管細胞腺癌との鑑別が重要になってくる. 今回われわれは, PTCにより胆管との交通を証明された肝嚢胞腺癌の切除例を経験したので, 報告する.
ISSN:0446-6586