傍胆管リンパ節腫大を来したサルコイドーシスの1例
サルコイドーシス剖検例の検討では肺, リンパ節, 心, 肝, 脾などに高率に病変が認められ, 腹腔内リンパ節に病変を認めることも少なくないという1)2). しかし, サルコイドーシスの腹腔内リンパ節病変が臨床的に問題となることはまれである3)4). 血清CEAの異常高値が契機となって腹部超音波検査を施行したところ傍胆管リンパ節腫大が発見され, 手術によりサルコイドーシスと判明した症例を経験したので報告する. I 症例 患者:60歳, 女性. 主訴:血清CEA異常高値. 家族歴:同胞2名が腸チフスで死亡. 既往歴:幼少時に腸チフスに罹患. 現病歴:1992年9月3日悪寒, 悪心のため近医を受診し...
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Veröffentlicht in: | 日本消化器病学会雑誌 1994/01/05, Vol.91(1), pp.119-123 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | サルコイドーシス剖検例の検討では肺, リンパ節, 心, 肝, 脾などに高率に病変が認められ, 腹腔内リンパ節に病変を認めることも少なくないという1)2). しかし, サルコイドーシスの腹腔内リンパ節病変が臨床的に問題となることはまれである3)4). 血清CEAの異常高値が契機となって腹部超音波検査を施行したところ傍胆管リンパ節腫大が発見され, 手術によりサルコイドーシスと判明した症例を経験したので報告する. I 症例 患者:60歳, 女性. 主訴:血清CEA異常高値. 家族歴:同胞2名が腸チフスで死亡. 既往歴:幼少時に腸チフスに罹患. 現病歴:1992年9月3日悪寒, 悪心のため近医を受診し, 感冒薬で症状は消失した. しかし, 血液検査でCEAの異常高値23.8ng/mlおよび高血糖を指摘された. 同月8日に当院内科を紹介され, 精査のため入院した. タバコ1日3~4本. 現症:体格, 栄養中等度. 結膜に貧血, 黄疸なく, 腹部は平坦, 軟で異常所見なし. 表在性リンパ節は触知しない. 入院時検査所見:空腹時血糖は189mg/dlと高値を示し, 血清CEA値は19.1ng/mlと上昇していた. |
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ISSN: | 0446-6586 1349-7693 |
DOI: | 10.11405/nisshoshi1964.91.119 |