温泉・温熱、振動刺激のリハビリテーション医療への応用拡大: 新たなリハ治療法の確立とエビデンス蓄積

「はじめに」第76回日本温泉気候物理医学会学術集会のメインテーマは「温泉・温熱, 振動刺激のリハビリテーション医療への応用拡大;新たなリハ治療法の確立とエビデンス蓄積」としたが, 温泉・温熱, 振動刺激のリハ医学・医療への応用についてのエビデンス蓄積は充分でないのが現状である. 我々が開発した片麻痺への革新的な促通反復療法は大脳皮質から脊髄前角細胞までの神経路の再建/強化を効率的に達成し優れた効果を示している1)-5). これに温熱刺激や振動刺激等の痙縮の抑制や経頭蓋磁気刺激による大脳半球の興奮水準の調整によって片麻痺回復の促進が可能になりつつある. これらの研究成果や入浴による筋硬度や脂肪組...

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Veröffentlicht in:日本温泉気候物理医学会雑誌 2011/11/24, Vol.75(1), pp.5-8
1. Verfasser: 川平, 和美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」第76回日本温泉気候物理医学会学術集会のメインテーマは「温泉・温熱, 振動刺激のリハビリテーション医療への応用拡大;新たなリハ治療法の確立とエビデンス蓄積」としたが, 温泉・温熱, 振動刺激のリハ医学・医療への応用についてのエビデンス蓄積は充分でないのが現状である. 我々が開発した片麻痺への革新的な促通反復療法は大脳皮質から脊髄前角細胞までの神経路の再建/強化を効率的に達成し優れた効果を示している1)-5). これに温熱刺激や振動刺激等の痙縮の抑制や経頭蓋磁気刺激による大脳半球の興奮水準の調整によって片麻痺回復の促進が可能になりつつある. これらの研究成果や入浴による筋硬度や脂肪組織由来のサイトカインに与える影響や運動浴の自覚的健康感への影響を含め, 我々が蓄積しつつあるエビデンスについて報告する. 「1. 温泉・温熱を用いた片麻痺肢へ治療」 1)前腕浴による片麻痺上肢機能の改善 促通反復療法の確立によって, 片麻痺上肢と手指機能の改善を得られるようになったが, 手指屈筋群の痙縮抑制は大きな課題である.
ISSN:0029-0343
1884-3697
DOI:10.11390/onki.75.5