No.26 屋上森林環境が要介護高齢者に及ぼす影響(1)―主観評価を用いて
[目的]医療施設の屋上に森林環境を造成した. 屋上森林環境が要介護高齢者に与える主観的リラックス効果を明らかにする事を目的とした. [方法]被験者は要介護女性30名(年齢71~95歳 認知症無). A班15名(平均82.0歳, 5名脳血管障害), B班15名(平均82.0歳, 5名脳血管障害)の2班に分けた. 調査場所はI「屋上森林セラピーフィールド」面積122m2樹木地被類等84種植生. 全長7m落差58cmの小川有. 対照はII屋外駐車場. 調査方法は, A班はI, B班はIIにおいて, 1名ずつ車椅子で7分座観. 空間認識SD法(-3~3「不安な―安心な」「みにくい―美しい」等25対)を...
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Veröffentlicht in: | 日本温泉気候物理医学会雑誌 2009, Vol.73 (1), p.51-51 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | [目的]医療施設の屋上に森林環境を造成した. 屋上森林環境が要介護高齢者に与える主観的リラックス効果を明らかにする事を目的とした. [方法]被験者は要介護女性30名(年齢71~95歳 認知症無). A班15名(平均82.0歳, 5名脳血管障害), B班15名(平均82.0歳, 5名脳血管障害)の2班に分けた. 調査場所はI「屋上森林セラピーフィールド」面積122m2樹木地被類等84種植生. 全長7m落差58cmの小川有. 対照はII屋外駐車場. 調査方法は, A班はI, B班はIIにおいて, 1名ずつ車椅子で7分座観. 空間認識SD法(-3~3「不安な―安心な」「みにくい―美しい」等25対)を実施. 1, 2日目で場所I IIを交替. 2日間同じ介護者が介助, 座観時視界内で待機した. [結果]屋上森林環境は「美しい」「さわやかな」「整然とした」「好きな」「快適な」「安心な」「健康的な」「落ち着く」「鎮静的な」「親しみやすい」「静かな」「神聖な」空間であるという認識が, 対照より有意に高かった. これは自然森林での主観的リラックス効果と一致していた. [考察]屋上森林環境は, 自然森林と同様に, 要介護高齢者に主観的リラックス効果を与える事が明らかとなった. |
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ISSN: | 0029-0343 |