43. 鍼通電刺激が高血圧自然発症ラットの心循環系に及ぼす効果
[目的] 鍼通電刺激による心循環反応を高血圧自然発症ラット(SHR)及び対照群のウィスター京都ラット(WKY)で比較検討した. [方法] ウレタン麻酔, 人工呼吸下のSHR, WKY(雄)を用いた. 血圧は大腿動脈から導出した. さらに一部のラットで腎血流量をレーザー・ドップラー血流計によって測定した. 鍼通電刺激は後肢足蹠または下腿部(足三里穴相当部)にステンレス鍼を刺激電極とし, 20Hzで0.5, 2, 5, 10mAと変えてそれぞれ30秒間刺激した. [結果] (1)足蹠刺激:SHR・WKY共に刺激強度依存性に血圧上昇反応がみられた. 足蹠刺激による血圧上昇反応は, WKYに比べSHR...
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Veröffentlicht in: | 日本温泉気候物理医学会雑誌 2007, Vol.71 (1), p.57-57 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | [目的] 鍼通電刺激による心循環反応を高血圧自然発症ラット(SHR)及び対照群のウィスター京都ラット(WKY)で比較検討した. [方法] ウレタン麻酔, 人工呼吸下のSHR, WKY(雄)を用いた. 血圧は大腿動脈から導出した. さらに一部のラットで腎血流量をレーザー・ドップラー血流計によって測定した. 鍼通電刺激は後肢足蹠または下腿部(足三里穴相当部)にステンレス鍼を刺激電極とし, 20Hzで0.5, 2, 5, 10mAと変えてそれぞれ30秒間刺激した. [結果] (1)足蹠刺激:SHR・WKY共に刺激強度依存性に血圧上昇反応がみられた. 足蹠刺激による血圧上昇反応は, WKYに比べSHRの変化率の方が高かった. 腎血流量は減少した. (2)下腿部(足三里)刺激:5mA以上の刺激でWKYでは血圧上昇と下降が半数ずつ出現したが, SHRでは血圧下降例が多く出現し, 腎血流量の増大が認められた. [考察] SHRとWKYの反応の比較から, 自律神経のトーヌスの違いによって鍼通電刺激による反応が異なる事が示唆された. |
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ISSN: | 0029-0343 |