町営温泉健康施設と連携した水中運動療法の生活習慣病に対する効果
平成8年12月に厚生省「公衆衛生審議会」は, 食習慣, 運動習慣, 休養, 喫煙, 飲酒等の生活習慣が, その発症, 進行に関与する疾患群を生活習慣病とした. 生活習慣病の初期では自覚症状が少ないが, 一端, 脳梗塞や心筋梗塞などの合併症を生じると致命的であり, 死に到らなくとも介護が必要となることが多い. したがって生活習慣病において薬物療法に適応しない境界型の患者に対する食事療法と運動療法が非常に重要である1). しかし, 月1-2回の外来で, 患者に医学的証拠や根拠をもとに, カロリーや塩分制限及び毎日15-30分の運動を促しても形式的で効果は極めて少ない. 結局, 薬物療法の適応となり...
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Veröffentlicht in: | 日本温泉気候物理医学会雑誌 2006, Vol.69(2), pp.121-127 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 平成8年12月に厚生省「公衆衛生審議会」は, 食習慣, 運動習慣, 休養, 喫煙, 飲酒等の生活習慣が, その発症, 進行に関与する疾患群を生活習慣病とした. 生活習慣病の初期では自覚症状が少ないが, 一端, 脳梗塞や心筋梗塞などの合併症を生じると致命的であり, 死に到らなくとも介護が必要となることが多い. したがって生活習慣病において薬物療法に適応しない境界型の患者に対する食事療法と運動療法が非常に重要である1). しかし, 月1-2回の外来で, 患者に医学的証拠や根拠をもとに, カロリーや塩分制限及び毎日15-30分の運動を促しても形式的で効果は極めて少ない. 結局, 薬物療法の適応となり, 以後, 外来処方の繰り返しになるのが現状である. 水中運動が生活習慣病の予防や治療に効果があるということは広く認められている. 確かにコントロール不良の患者に基幹病院や温泉利用型療養施設などで教育入院してもらい医者や運動療法士のもとで水中運動を続けた場合, 血圧や血糖の値は明らかに改善し非常にコントロールがよくなる. |
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ISSN: | 0029-0343 1884-3697 |
DOI: | 10.11390/onki1962.69.121 |