QOLからみた温泉療養の効果-全国調査より
短期(5~7日)の温泉地療養効果をQOLで評価することを試みた. [対象と方法]日本温泉療法医会会員の協力により, 5~7日の温泉地療養を希望した患者から, 療養前後および1ヵ月後に, 学会で定めた調査票(Table1)への回答を得て, 学会事務局に収集, 教育研究委員会で解析を試みた. 評価項目:Face scaleによるQOL評価, Modified health assessmentquestionnaire(MHAQ)評価, Visual analogue scale(VAS)による自覚症状(食欲, 睡眠, 疼痛, 掻痒感, 疲労感)の評価を行った. 全国から122事例の症例が収集され...
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Veröffentlicht in: | 日本温泉気候物理医学会雑誌 2001, Vol.65 (1), p.15-16 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 短期(5~7日)の温泉地療養効果をQOLで評価することを試みた. [対象と方法]日本温泉療法医会会員の協力により, 5~7日の温泉地療養を希望した患者から, 療養前後および1ヵ月後に, 学会で定めた調査票(Table1)への回答を得て, 学会事務局に収集, 教育研究委員会で解析を試みた. 評価項目:Face scaleによるQOL評価, Modified health assessmentquestionnaire(MHAQ)評価, Visual analogue scale(VAS)による自覚症状(食欲, 睡眠, 疼痛, 掻痒感, 疲労感)の評価を行った. 全国から122事例の症例が収集された(平成13年3月現在). 患者の年齢層は, 30歳代が9%, 40,50歳代が30%, 60歳以上が61%であり, 男女比(男/女)は30/70であった. また, 泉質は, 硫黄泉, 硫酸塩泉, 炭酸水素塩泉, 強酸性泉, 単純温泉などいろいろであった. 今回の報告では, 年齢別, 性別, 泉質別に解析せずに, 全事例を, 各項目ごとに総括的に, 単純に集計し, 各評価項目の評価数値の推移をみた. 例外はあるが, 全体的にみると, 温泉地療養の前後においてQOLの改善が伺われ, 1ヵ月後には療養前の状態にもどる傾向が認められた. 特に, その傾向が比較的明らかであった項目;被検者が自己判定した睡眠障害, 食欲不振, 疼痛の強さを表したVAS値と主治医が判定した全体的VAS値の推移をFig. 1に示した. |
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ISSN: | 0029-0343 |