長寿への中年からの食べ方と運動

健康づくりの目標は老化の過程で変わる. 社会的生産活動の中心を担う中年期までは, 肥満と成人病(糖尿病, 高脂血症, 動脈硬化, 高血圧, 心臓病など)の予防が重要であり, 熟年期にはガンや脳卒中, 高齢期には虚弱化, 転倒や骨粗鬆症による骨折, 寝たきりなどの防止が課題となる. これらの健康問題は個別の原因を持つとともに, 加齢に伴う体たん白質合成力の低下という共通の生理的背景を持って発生する. たん白質は酵素やホルモンなど多数の機能たん白質, 細胞・組織などの構造たん白質として生命活動を支える最重要体成分であるほか, 筋肉たん白質として生活活動を担っている. したがって, 体たん白質合成力...

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Veröffentlicht in:日本温泉気候物理医学会雑誌 2000, Vol.64(1), pp.18-20
1. Verfasser: 鈴木, 正成
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:健康づくりの目標は老化の過程で変わる. 社会的生産活動の中心を担う中年期までは, 肥満と成人病(糖尿病, 高脂血症, 動脈硬化, 高血圧, 心臓病など)の予防が重要であり, 熟年期にはガンや脳卒中, 高齢期には虚弱化, 転倒や骨粗鬆症による骨折, 寝たきりなどの防止が課題となる. これらの健康問題は個別の原因を持つとともに, 加齢に伴う体たん白質合成力の低下という共通の生理的背景を持って発生する. たん白質は酵素やホルモンなど多数の機能たん白質, 細胞・組織などの構造たん白質として生命活動を支える最重要体成分であるほか, 筋肉たん白質として生活活動を担っている. したがって, 体たん白質合成力が低下すると体の作りと機能の低下を招き, 健康問題を多発させることになる.
ISSN:0029-0343
1884-3697
DOI:10.11390/onki1962.64.18