慢性関節リウマチに対する物理療法

多くの関節痛をきたす疾患の中から, 慢性的に全身関節痛をきたす慢性関節リウマチ(RA)を取り上げ, 物理療法の意義について検討した. 関節痛軽減目的でホットパック(HP), パラフィン浴(PB), 極超短波照射(MW), 極低温療法(CT)を行っているRA患者に各療法実施直前と直後の疼痛Visual analogue scale(VAS)を記入してもらった. 30mm以上減少したものを著効, 10mm以上30mm未満の減少を示したものを有効, Omm以上10mm未満の減少を示したものを不変, むしろ増加したものを悪化とした. また, 効果持続時間も調べた. RA患者(男性6名, 女性40名)に...

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Veröffentlicht in:日本温泉気候物理医学会雑誌 1995, Vol.59(1), pp.34-35
Hauptverfasser: 天野, 朗, 石原, 義恕, 斉藤, 幾久次郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:多くの関節痛をきたす疾患の中から, 慢性的に全身関節痛をきたす慢性関節リウマチ(RA)を取り上げ, 物理療法の意義について検討した. 関節痛軽減目的でホットパック(HP), パラフィン浴(PB), 極超短波照射(MW), 極低温療法(CT)を行っているRA患者に各療法実施直前と直後の疼痛Visual analogue scale(VAS)を記入してもらった. 30mm以上減少したものを著効, 10mm以上30mm未満の減少を示したものを有効, Omm以上10mm未満の減少を示したものを不変, むしろ増加したものを悪化とした. また, 効果持続時間も調べた. RA患者(男性6名, 女性40名)に対してHP実施前後の疼痛のVASを調べた. 実際に膝関節においてHP療法を行うと約90分後まで皮膚温度で約8℃, 関節内温度で約4℃の上昇が観察された. HP実施前の疼痛のVASは53.9であり, 15分後のVASは29.7であった. 平均値の差の検定上1%以下の危険率で統計学的有意差がみられた.
ISSN:0029-0343
1884-3697
DOI:10.11390/onki1962.59.34