鍼灸刺激の膵外分泌機能に及ぼす影響

鍼灸刺激の各臓器機能に与える影響についての研究は数少く, 特に膵外分泌機能についての検討は見あたらない. これは, 従来より膵外分泌機能検査法として多く用いられているP-S試験(Pancreozymin-Secretin試験)が有管法であるため手技が煩雑で被検者の負担も多く, 鍼灸研究の対象になりにくかったためと考えられる. そこで今回の実験は, 最近開発された簡便な膵外分泌機能検査法であるPFD試験(Pancreatic Fmction Diagnostant)により鍼灸刺激の膵外分泌機能に及ぼす影響について検討したので報告する. 実験方法 実験対象 実験は, (財)東洋医学技術研修センター...

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Veröffentlicht in:日本温泉気候物理医学会雑誌 1988, Vol.51(2), pp.88-96
Hauptverfasser: 野口, 栄太郎, 佐藤, 登志郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:鍼灸刺激の各臓器機能に与える影響についての研究は数少く, 特に膵外分泌機能についての検討は見あたらない. これは, 従来より膵外分泌機能検査法として多く用いられているP-S試験(Pancreozymin-Secretin試験)が有管法であるため手技が煩雑で被検者の負担も多く, 鍼灸研究の対象になりにくかったためと考えられる. そこで今回の実験は, 最近開発された簡便な膵外分泌機能検査法であるPFD試験(Pancreatic Fmction Diagnostant)により鍼灸刺激の膵外分泌機能に及ぼす影響について検討したので報告する. 実験方法 実験対象 実験は, (財)東洋医学技術研修センターに在籍する研修生, 健康成人9例, (男性8例, 女性1例, 平均年齢±標準偏差28.44±7.16才)を対象として行った. 刺激部位 現在の膵臓に相当する「脾の臓」に関係が深く, かつ膵臓のデルマトーム領域にある経穴の中から, 背部は, 脾愈(B20:左右第11胸椎傍), 胃愈(B21:左右第12胸椎傍)を, 腹部は, 章門(Liv14:左右第11肋軟骨先端), 期門(Liv13:左右第9肋軟骨先端), 中胱(Cv12:剣状突起と膀の中央)の, 計9カ所を選んだ.
ISSN:0029-0343
1884-3697
DOI:10.11390/onki1962.51.88