人工炭酸浴に関する研究: (第3報) 人工炭酸泉調製の基礎的問題と飛散炭酸ガス濃度の影響について

炭酸泉は, すぐれた保温作用を有し, 古くから賞用されている. 当然, 人工的に調製する試みが行われてきた, すなわち, 浴槽内に炭酸ガスを気泡の形で送り込む方法, 炭酸塩と酸を作用させる化学的方法, また, 一定期間, タンクに加圧封入する方法などがとられてきた. しかしながら, 気泡の大きさ, 化学物質の量的問題, 装置および経費の問題で, 効率のよくない方法であるとされている1). 最近, 炭酸塩と有機酸を錠剤の形に調製した場合, 保存および溶解時の手間は問題でなく, しかも効率よく, 簡便かつ低廉であることが明らかになった2, 3). ここに, 人工炭酸泉の調製に関する基本的な問題およ...

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Veröffentlicht in:日本温泉気候物理医学会雑誌 1985, Vol.48(2), pp.79-85
Hauptverfasser: 萬, 秀憲, 久保, 裕一郎, 江口, 泰輝, 河本, 知二, 砂川, 満, 古元, 嘉昭
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:炭酸泉は, すぐれた保温作用を有し, 古くから賞用されている. 当然, 人工的に調製する試みが行われてきた, すなわち, 浴槽内に炭酸ガスを気泡の形で送り込む方法, 炭酸塩と酸を作用させる化学的方法, また, 一定期間, タンクに加圧封入する方法などがとられてきた. しかしながら, 気泡の大きさ, 化学物質の量的問題, 装置および経費の問題で, 効率のよくない方法であるとされている1). 最近, 炭酸塩と有機酸を錠剤の形に調製した場合, 保存および溶解時の手間は問題でなく, しかも効率よく, 簡便かつ低廉であることが明らかになった2, 3). ここに, 人工炭酸泉の調製に関する基本的な問題および空中に飛散する炭酸ガス濃度と人体に与える影響について有為な結果をえたので報告する.
ISSN:0029-0343
1884-3697
DOI:10.11390/onki1962.48.79