1.群馬県草津温泉時間湯(高温浴)入湯者と川古温泉(微温長時間浴)
草津温泉時間湯入湯者調査 時間湯浴法の概略 群馬県草津温泉(酸性泉)では江戸時代末より時間湯といわれる特殊な浴法が行われている. 48℃の高温の酸性泉に3分間つつ1日4回連日入浴し, 浴者に「ただれ」(酸性泉浴湯皮膚炎)を発生させて, その病疾を治療しようという浴療法である. 入浴の前に長い松の分板で源泉から浴槽に導入された高温の湯を撹伴し(湯もみ), 48℃に温度を低下させ, 柄杓で温泉を20~30杯頭にかぶり湯をし, 湯長の号令で, 一斉に入湯し, 3分経過後一斉に出浴する. これを1日4回くり返すが, 連浴10日前後に, 股陰部, 腋窩膀部に「ただれ」が発生してくる. 局所の疹痛, 掻痒...
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Veröffentlicht in: | 日本温泉気候物理医学会雑誌 1979, Vol.43 (1/2), p.54-55 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 草津温泉時間湯入湯者調査 時間湯浴法の概略 群馬県草津温泉(酸性泉)では江戸時代末より時間湯といわれる特殊な浴法が行われている. 48℃の高温の酸性泉に3分間つつ1日4回連日入浴し, 浴者に「ただれ」(酸性泉浴湯皮膚炎)を発生させて, その病疾を治療しようという浴療法である. 入浴の前に長い松の分板で源泉から浴槽に導入された高温の湯を撹伴し(湯もみ), 48℃に温度を低下させ, 柄杓で温泉を20~30杯頭にかぶり湯をし, 湯長の号令で, 一斉に入湯し, 3分経過後一斉に出浴する. これを1日4回くり返すが, 連浴10日前後に, 股陰部, 腋窩膀部に「ただれ」が発生してくる. 局所の疹痛, 掻痒感, 熱感が著しく, 全身の違和感, 頭痛などを訴えるが, 連浴継続するとその後, 漸次症状は軽快してくるが, 場合によっては, 40日前後で直し湯(沢渡温泉や川原湯温泉いずれも単純H2S泉)に入湯し「ただれ」を治すという方式が行われる. |
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ISSN: | 0029-0343 |