「療養泉の分類と適応症」 2.療養泉の分類と適応症
近年温泉の利用の適正化, とくにその保養的医療的利用の見直しが注目されると共に, 保養療養温泉地の設定が強く要望されている. 保養療養に対し有効性を認められる温泉地では, 勿論その特異的な療養要素の第一は温泉であり, ここに湧出し利用される温泉を「療養泉」と定義すると, 当然その分類は適応症によって行われることが実際的である. 最も正しい適応症の決定は実際の臨床成績の分析統合によって得られるべきであることは当然で, 療養泉はその医学的効果から判定するのが, 化学分析成績と医療効果との因果関係が必ずしも一対一対応しない現段階ではむしろ現実的であるが, 温泉療養が完全には医学の管理下にない我が国で...
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Veröffentlicht in: | 日本温泉気候物理医学会雑誌 1978, Vol.41 (3/4), p.80-86 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年温泉の利用の適正化, とくにその保養的医療的利用の見直しが注目されると共に, 保養療養温泉地の設定が強く要望されている. 保養療養に対し有効性を認められる温泉地では, 勿論その特異的な療養要素の第一は温泉であり, ここに湧出し利用される温泉を「療養泉」と定義すると, 当然その分類は適応症によって行われることが実際的である. 最も正しい適応症の決定は実際の臨床成績の分析統合によって得られるべきであることは当然で, 療養泉はその医学的効果から判定するのが, 化学分析成績と医療効果との因果関係が必ずしも一対一対応しない現段階ではむしろ現実的であるが, 温泉療養が完全には医学の管理下にない我が国では効果を客観的に証明する成績が少ないという現状では全国2, 000に及ぶ温泉地のすべてについてこれを判定することは不可能に近い. |
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ISSN: | 0029-0343 |