I131による温泉作用の研究

温泉の微量成分中でその臨床的有効性が知られているヨードについて, その入浴ないし貼布による経皮体内進入に関しては, 古くRitter及びJuhlの否定的見解があるが, その後Schwenkenbecherはヨードエチルについてその可能性を認め, Heffter, Fuld-Mullerがヨード及びヨードカリについて皮膚貼布後の尿中排泄を, また, 乳汁中への排泄をFellenbergが測定している. CrippaはBad Hallの含ヨード食塩泉浴後の尿中排泄を証明, FellenbergはさらにBad Hall泉水30分浴にてヨードの経皮進入量を約480γと推定した. その後, Jurgen...

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Veröffentlicht in:日本温泉気候物理医学会雑誌 1966/07/25, Vol.29(3-4), pp.85-103
1. Verfasser: 中村, 皓一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:温泉の微量成分中でその臨床的有効性が知られているヨードについて, その入浴ないし貼布による経皮体内進入に関しては, 古くRitter及びJuhlの否定的見解があるが, その後Schwenkenbecherはヨードエチルについてその可能性を認め, Heffter, Fuld-Mullerがヨード及びヨードカリについて皮膚貼布後の尿中排泄を, また, 乳汁中への排泄をFellenbergが測定している. CrippaはBad Hallの含ヨード食塩泉浴後の尿中排泄を証明, FellenbergはさらにBad Hall泉水30分浴にてヨードの経皮進入量を約480γと推定した. その後, Jurgensはヨードカリ浴後の血清ヨードの増量を証明, さらにSouciはBad Wiessee5週間連浴中の血清ヨードの変動を報告している. しかし, これら血清ヨードの変動ないし体外排泄の微量化学的な測定は, いわば間接的な証明にしか過ぎない. 電光浴後ないし運動負荷後の血清ヨードの上昇ないし尿中ヨード排泄増加も報告されている.
ISSN:0029-0343
1884-3697
DOI:10.11390/onki1962.29.85