63. PCRを用いたClostridium difficileのタイピング

Clostridium difficileは重要な院内感染の原因菌であるが, その疫学的研究には様々な点で優れたタイピング法が必要である. 今回各種primerを用いたPCRをC. difficileのタイピング法として検討した. Primer ARB11では血清学的に異なる菌株では異なるバンドパターンを示したが, 再現性が認められなかった. Primer ARD06においては再現性はあるものの泳動プロファイルに多様性がなかった. C. difficileのPCRによるタイピングは, ウェスタンブロッティングやパルスフィールドゲル電気泳動法によるタイピングと比較して, 迅速かつ簡便であるものの...

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Veröffentlicht in:日本細菌学雑誌 1994, Vol.49 (3/4), p.535-535
Hauptverfasser: 加藤はる, 加藤直樹, 田中保知, 渡辺邦友, 上野一恵
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Clostridium difficileは重要な院内感染の原因菌であるが, その疫学的研究には様々な点で優れたタイピング法が必要である. 今回各種primerを用いたPCRをC. difficileのタイピング法として検討した. Primer ARB11では血清学的に異なる菌株では異なるバンドパターンを示したが, 再現性が認められなかった. Primer ARD06においては再現性はあるものの泳動プロファイルに多様性がなかった. C. difficileのPCRによるタイピングは, ウェスタンブロッティングやパルスフィールドゲル電気泳動法によるタイピングと比較して, 迅速かつ簡便であるものの, さらに実験条件の検討が必要であると考えられた.
ISSN:0021-4930