24. ボツリヌスB型毒素受容体としての58-kDaタンパクの性状

ラット脳から部分精製したB型毒素結合タンパク質を免疫原にして, 58-kDaタンパクを認識するモノクローナル抗体(mAb)を作製した. このmAbは架橋実験の結果生じる125I標識毒素重鎖, 結合タンパク質複合体と思われるバンドと反応した. mAbを結合させたProtein A-beadsに, 部分精製標品, ガングリオシド, 125I標識毒素の順に反応させると, ガングリオシドGT1bあるいはGD1aの濃度依存性に毒素の結合が見られた. 58-kDaタンパクの部分アミノ酸配列を調べたところシナプトタグミンの配列と一致し, このタンパクに対するmAbは大腸菌で発現させたシナプトタグミンと反応し...

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Veröffentlicht in:日本細菌学雑誌 1994, Vol.49 (3/4), p.526-526
Hauptverfasser: 西木禎一, 徳山佳美, 鎌田洋一, 小崎俊司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ラット脳から部分精製したB型毒素結合タンパク質を免疫原にして, 58-kDaタンパクを認識するモノクローナル抗体(mAb)を作製した. このmAbは架橋実験の結果生じる125I標識毒素重鎖, 結合タンパク質複合体と思われるバンドと反応した. mAbを結合させたProtein A-beadsに, 部分精製標品, ガングリオシド, 125I標識毒素の順に反応させると, ガングリオシドGT1bあるいはGD1aの濃度依存性に毒素の結合が見られた. 58-kDaタンパクの部分アミノ酸配列を調べたところシナプトタグミンの配列と一致し, このタンパクに対するmAbは大腸菌で発現させたシナプトタグミンと反応した. 以上の結果から, ボツリヌスB型毒素受容体がシナプトタグミンとガングリオシドから構成されていることが示唆された.
ISSN:0021-4930