25. ブタ肺炎病巣からのActinobacillus pleuropneumoniaeの分離と血清型別
Actinobacillus pleuropneumoniae(以下A. pp)は, ブタに線維素性胸膜肺炎を起こす. 本菌は1~12の血清型に分けられ, わが国で分離される多くが2型である. しかし, 北海道における本症の実態は不明である. そこで本道におけるA. ppの浸潤状況を知る目的で, 江別市のと畜場に搬入された石狩, 空知, 後志, 留萌, 十勝地方のブタ4,149頭のうち, 結節のある線維素性胸膜肺炎の認められた454頭について菌検索を行った. その結果, 石狩11頭, 空知2頭, 後志87頭, 留萌12頭, 十勝5頭の計117頭(25.8%)からA. ppが分離された. これら...
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Veröffentlicht in: | 日本細菌学雑誌 1994, Vol.49 (2), p.437-437 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Actinobacillus pleuropneumoniae(以下A. pp)は, ブタに線維素性胸膜肺炎を起こす. 本菌は1~12の血清型に分けられ, わが国で分離される多くが2型である. しかし, 北海道における本症の実態は不明である. そこで本道におけるA. ppの浸潤状況を知る目的で, 江別市のと畜場に搬入された石狩, 空知, 後志, 留萌, 十勝地方のブタ4,149頭のうち, 結節のある線維素性胸膜肺炎の認められた454頭について菌検索を行った. その結果, 石狩11頭, 空知2頭, 後志87頭, 留萌12頭, 十勝5頭の計117頭(25.8%)からA. ppが分離された. これらの分離菌に対して血清型別を行ったところ, 2型42株, 5型71株, 型別不能が4株であった. また, 2型菌はすべての地域から分離されたのに対し, 5型菌は後志の1農場から分離されたにすぎなかった. 以上の事から, 北海道のブタにも2型菌によるA. pp感染症が広く浸潤していることが判明した. |
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ISSN: | 0021-4930 |