A-9 AIDS患者由来Rhodococcus equiのプラスミドプロファイルと病原性について
近年爆発的に増加しているHIV感染症では, HIV陽性者あるいはAIDS患者に多様な日和見感染症を併発し, Rhodococcus equiの感染症(ほとんどが肺炎)も, 1986年の初発例以来, これまでに40数例が報告されている. 本研究の目的は, ヒトの臨床分離株について病原性を調べ, 感染子馬分離株で得られている知見と比較検討することである. [材料]R. equi感染患者分離株39菌株は, フランス, アメリカなど9力国の研究機関および病院から分与された. [結果](1)ヒト感染患者由来の39菌株は, 8菌株が病原性プラスミドを, 19菌株が様々な大きさのCryptic plasmi...
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Veröffentlicht in: | 日本細菌学雑誌 1993, Vol.48 (6), p.750-750 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年爆発的に増加しているHIV感染症では, HIV陽性者あるいはAIDS患者に多様な日和見感染症を併発し, Rhodococcus equiの感染症(ほとんどが肺炎)も, 1986年の初発例以来, これまでに40数例が報告されている. 本研究の目的は, ヒトの臨床分離株について病原性を調べ, 感染子馬分離株で得られている知見と比較検討することである. [材料]R. equi感染患者分離株39菌株は, フランス, アメリカなど9力国の研究機関および病院から分与された. [結果](1)ヒト感染患者由来の39菌株は, 8菌株が病原性プラスミドを, 19菌株が様々な大きさのCryptic plasmidを保有し, 12菌株がプラスミドをまったく保有していなかった. (2)病原性プラスミドを保有していた8菌株は15-17kDa抗原を発現し, マウスに対し強毒であった. [考察]ヒトの本菌感染症由来株のほとんどが無毒株であり, ウマとヒトにおける本菌感染症の発病機構の違いを示唆した. |
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ISSN: | 0021-4930 |