II-22 福井県内のマダニ類から分離されたBorreliaの抗原性状について
マダニ類(Haemaphysalis flava:Hf, Ixodes ovatus:Io, I. persulcatus:Ip)から分離されたB. burgdorferiの25株(Hf1株, Io16株, Ip8株)について, 標準株由来単クローン抗体であるH9724(抗鞭毛41kD)とH5332(抗表層たんぱく, OspA31kD)を用いたIF法により同定した. H9724にはすべての株でIF陽性だったが, H5332には8倍希釈でもIp8株中6株は陰性であった. 次いで, 7株(Hf1株, Io1株, Ip5株)についてSDS-PAGEおよびWB法により抗原たんぱくの分析を試みた. 鞭毛...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本細菌学雑誌 1993, Vol.48 (2), p.478-478 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | マダニ類(Haemaphysalis flava:Hf, Ixodes ovatus:Io, I. persulcatus:Ip)から分離されたB. burgdorferiの25株(Hf1株, Io16株, Ip8株)について, 標準株由来単クローン抗体であるH9724(抗鞭毛41kD)とH5332(抗表層たんぱく, OspA31kD)を用いたIF法により同定した. H9724にはすべての株でIF陽性だったが, H5332には8倍希釈でもIp8株中6株は陰性であった. 次いで, 7株(Hf1株, Io1株, Ip5株)についてSDS-PAGEおよびWB法により抗原たんぱくの分析を試みた. 鞭毛たんぱくバンドは7株すべてで41kD付近で, WB法でもH9724と反応した. しかし, Ip5株の表層たんぱくバンド(OspAとOspB 34kD)は標準株のそれと異なり, この5株中3株はOspA分子量が31kDながらWB法およびIF法でともにH5332と反応せず, 地域ごとのボレリア株抗原性についてはより検討を要する. |
---|---|
ISSN: | 0021-4930 |