15 Y.enterocoliticaのST(Y-ST)遺伝子発現が抑制された株の諸性状
Y-STは病原因子としての意義が確立されていないが, 138株についてその遺伝子の分布を調べたところ, 既知のY-ST遺伝子が121株に, やや分子構造の異なるY-STが7株に, さらに相同性の低いY-STが8株に検出され, 合計136株(98.6%)にST遺伝子の存在していることが分かった. しかし, マウスでの生物活性で調べる限り, 毒素は117株(84.8%)でしか産生されておらず, 遺伝子発現の抑制されている株が多数あった. その機構を知る目的で無毒株の性状を調べた結果, Y-ST遺伝子のPCRやDNA probeによる解析では異常がなく, 発育速度, ウレアーゼ, イノシトール分解等...
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Veröffentlicht in: | 日本細菌学雑誌 1992, Vol.47 (5), p.700-700 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Y-STは病原因子としての意義が確立されていないが, 138株についてその遺伝子の分布を調べたところ, 既知のY-ST遺伝子が121株に, やや分子構造の異なるY-STが7株に, さらに相同性の低いY-STが8株に検出され, 合計136株(98.6%)にST遺伝子の存在していることが分かった. しかし, マウスでの生物活性で調べる限り, 毒素は117株(84.8%)でしか産生されておらず, 遺伝子発現の抑制されている株が多数あった. その機構を知る目的で無毒株の性状を調べた結果, Y-ST遺伝子のPCRやDNA probeによる解析では異常がなく, 発育速度, ウレアーゼ, イノシトール分解等に同時に変化が起きていることがわかった. |
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ISSN: | 0021-4930 |