I-9 Clostridium difficileトキシンAに対するモノクローナル抗体の作製

ホルマリン不活化トキシンAを用いて, 9種類のモノクローナル抗体(MAb)(2E15, 3B4, 23C5, 37B5, 45A3, 46A6, 49C4, 61B5, 112G6)が作製された. これらのアイソタイプは37B5がIgG2b, Kappaである以外, すべてIgM, Kappaであった. ELISA価は37B5がもっとも高く105で他は103~104であった. 未変性PAGE後のイムノブロッティングの結果, 112G6以外のMAbは540kDaのトキシンAバンドと反応した. SDS-PAGE後のイムノブロッティングでは46A6, 61B5, 112G6が無反応であった. これら...

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Veröffentlicht in:日本細菌学雑誌 1991, Vol.46 (3), p.662-663
Hauptverfasser: 神谷茂, 孟筱, 山川清孝, 小倉壽, 中村信一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ホルマリン不活化トキシンAを用いて, 9種類のモノクローナル抗体(MAb)(2E15, 3B4, 23C5, 37B5, 45A3, 46A6, 49C4, 61B5, 112G6)が作製された. これらのアイソタイプは37B5がIgG2b, Kappaである以外, すべてIgM, Kappaであった. ELISA価は37B5がもっとも高く105で他は103~104であった. 未変性PAGE後のイムノブロッティングの結果, 112G6以外のMAbは540kDaのトキシンAバンドと反応した. SDS-PAGE後のイムノブロッティングでは46A6, 61B5, 112G6が無反応であった. これら9種類のMAbのうち, トキシンAの生物活性(細胞毒性, マウス致死毒性, 赤血球凝集(HA)活性, ループ活性)を中和したのは37B5のみであった. 37B5は細胞毒性, HA活性を中和出来なかったが, マウス致死毒性の部分的中和, ループ活性の完全中和を引き起こした. 今回得られた結果は, 従来のHA活性とループ活性に関与するエピトープは同一であるとの考えと相反するものである.
ISSN:0021-4930