C-II-4 カテキンによるインフルエンザウイルスの感染性の失活

エピガロカテキンガレート(EGCg), テアフラビンジガレート(TF3), 柿シブタンニンおよび五倍子タンニンのインフルエンザウイルスA/Sichuan/2/87(H3N2)およびB/USSR/100/83に対する感染性の失活をプラーク法により測定した. その結果TF3のウイルス感染性の不活化濃度は5分間および60分でほぼEGCgに匹敵した. 五倍子タンニンおよび柿シブタンニンは64μg/mlで60分反応後でもウイルス感染性の失活は認められなかった. 紅茶にレモン果汁を加えたところ感染性の失活を促進させた. TF3がレモン果汁の添加により失活効果を高めることがわかった. これらの成績からEGC...

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Veröffentlicht in:日本細菌学雑誌 1991, Vol.46 (3), p.655-655
Hauptverfasser: 中山幹男, 戸田真佐子, 大久保幸枝, 島村忠勝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:エピガロカテキンガレート(EGCg), テアフラビンジガレート(TF3), 柿シブタンニンおよび五倍子タンニンのインフルエンザウイルスA/Sichuan/2/87(H3N2)およびB/USSR/100/83に対する感染性の失活をプラーク法により測定した. その結果TF3のウイルス感染性の不活化濃度は5分間および60分でほぼEGCgに匹敵した. 五倍子タンニンおよび柿シブタンニンは64μg/mlで60分反応後でもウイルス感染性の失活は認められなかった. 紅茶にレモン果汁を加えたところ感染性の失活を促進させた. TF3がレモン果汁の添加により失活効果を高めることがわかった. これらの成績からEGCgおよびTF3はインフルエンザウイルスの培養細胞への感染性を特異的に阻止することが明らかとなった.
ISSN:0021-4930