B-II-5 各種抗生物質のEnterococcus属の菌に対するin vitro抗菌力
近年Enterococcus属による感染症が注目され, 本菌種の病原性について種々の検討結果が報告されている. われわれは最近のEnterococcus属の各種臨床材料別分離頻度と19種の抗菌薬に対する感受性について検討した. その結果, 呼吸器材料を除くすべての臨床材料から本菌種は高頻度に分離された. その中でもE. faecalisの分離率がもっとも高かった. 薬剤感受性では, E. faecalisはセフェム系薬剤に耐性で, E. faeciumはβ-lactam剤のほとんどに耐性であった. E. faecalis, E. faeciumにEM耐性が多く存在した. 由来別では健康成人糞便...
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Veröffentlicht in: | 日本細菌学雑誌 1991, Vol.46 (3), p.653-653 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年Enterococcus属による感染症が注目され, 本菌種の病原性について種々の検討結果が報告されている. われわれは最近のEnterococcus属の各種臨床材料別分離頻度と19種の抗菌薬に対する感受性について検討した. その結果, 呼吸器材料を除くすべての臨床材料から本菌種は高頻度に分離された. その中でもE. faecalisの分離率がもっとも高かった. 薬剤感受性では, E. faecalisはセフェム系薬剤に耐性で, E. faeciumはβ-lactam剤のほとんどに耐性であった. E. faecalis, E. faeciumにEM耐性が多く存在した. 由来別では健康成人糞便由来株に耐性が少なく, 血液, 尿由来株に耐性株がやや多かった. ニューキノロン系薬剤がいずれの菌種に対しても比較的強い抗菌力を示した. |
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ISSN: | 0021-4930 |