腹腔鏡下傍大動脈リンパ節郭清術の導入と子宮体癌Grade 3, 特殊組織型に対する有効性・安全性の検討

【背景】本邦では子宮体癌に対する腹腔鏡下傍大動脈リンパ節郭清術(laparoscopic para-aortic lymphadenectomy: LAPPAN)は, 子宮体癌IA期であってGrade 3若しくは特殊組織型, 又はIB期若しくはII期相当の症例に対して2017年7月より先進医療Aとして適用開始された. 2020年より保険収載され, 高難度新規医療技術として実施要項を満たした施設で施行されている. 保険収載の際に腹腔鏡下子宮体癌手術の適応はIA期に狭まり, 術後診断でIB期以上の症例に対して二期的なLAPPANの保険算定(K627-2)が可能となっている. 当院では2019年9月...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2023, Vol.39 (2), p.9-13
Hauptverfasser: 江口聡子, 宮本雄一郎, 染谷拓郎, 山口翔吾, 本城晴紀, 西島明, 田口歩, 曾根献文, 森繭代, 大須賀穣
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【背景】本邦では子宮体癌に対する腹腔鏡下傍大動脈リンパ節郭清術(laparoscopic para-aortic lymphadenectomy: LAPPAN)は, 子宮体癌IA期であってGrade 3若しくは特殊組織型, 又はIB期若しくはII期相当の症例に対して2017年7月より先進医療Aとして適用開始された. 2020年より保険収載され, 高難度新規医療技術として実施要項を満たした施設で施行されている. 保険収載の際に腹腔鏡下子宮体癌手術の適応はIA期に狭まり, 術後診断でIB期以上の症例に対して二期的なLAPPANの保険算定(K627-2)が可能となっている. 当院では2019年9月より先進医療AとしてLAPPANを開始し, 保険収載後はGrade 3若しくは特殊組織型IA期症例に対して, 腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(K879-2)の保険算定で一期的にLAPPANまで施行している.
ISSN:1884-9938