子宮頸部円錐切除後のマニピュレーター挿入困難な頸管狭窄例に対する全腹腔鏡下子宮全摘術の検討
【緒言】全腹腔鏡下子宮全摘術(以下, TLH)は低侵襲という利点から, 良性疾患を中心に幅広く普及している術式であるが, 合併症を回避するためには十分な術野確保に努める必要がある. TLHにおけるウテリンマニピュレーターは, 術野確保に貢献し, 手術を円滑に進めるために非常に重要な役割を担う. しかしながら子宮頸部円錐切除術(以下, 円切)後では, 特に閉経例や円切標本が深い症例では, 頸管狭窄の合併がしばしば認められ, 通常通りにマニピュレーターを挿入できない場面に遭遇することがある. 円切後頸管狭窄例におけるTLHの安全性を評価するため, 今回, 我々は円切後頸管狭窄例に対してTLHを行っ...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2022, Vol.38(1), pp.1-7 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【緒言】全腹腔鏡下子宮全摘術(以下, TLH)は低侵襲という利点から, 良性疾患を中心に幅広く普及している術式であるが, 合併症を回避するためには十分な術野確保に努める必要がある. TLHにおけるウテリンマニピュレーターは, 術野確保に貢献し, 手術を円滑に進めるために非常に重要な役割を担う. しかしながら子宮頸部円錐切除術(以下, 円切)後では, 特に閉経例や円切標本が深い症例では, 頸管狭窄の合併がしばしば認められ, 通常通りにマニピュレーターを挿入できない場面に遭遇することがある. 円切後頸管狭窄例におけるTLHの安全性を評価するため, 今回, 我々は円切後頸管狭窄例に対してTLHを行った症例を対象に, 手術時間・出血量・周術期合併症および手術時の工夫について後方視的検討を行ったので, 文献的考察を交えて報告する. なお, 本研究にあたり患者には書面で同意を得た. |
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ISSN: | 1884-9938 1884-5746 |
DOI: | 10.5180/jsgoe.38.1_1 |