両側卵管摘出術の既往があったが卵管間質部妊娠となり、MTX療法中に破裂し腹腔鏡下卵管角部切開術を施行した一例
【緒言】卵管間質部は子宮筋層を横断する卵管部分であり長さは約1-2cm, 内腔は0.7cmの部位である. 卵管間質部妊娠は異所性妊娠の2-4%と比較的まれな疾患とされている. 中でも卵管摘出後の同側卵管間質部妊娠は異所性妊娠の約0.3-4%とも報告される. 間質部妊娠は破裂すると大量出血を来すため早期治療が必要である. 今回, 我々は両側卵管摘出術の既往があったが卵管間質部妊娠となり, Methotrexate; MTX療法中に破裂し, 腹腔鏡下卵管角部切開術を施行した一例を経験した. 尚, 症例の報告についてはインフォームド・コンセントを行い, 患者の同意を得ており, 施設内の倫理委員会の承...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2021, Vol.37(2), pp.112-117 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【緒言】卵管間質部は子宮筋層を横断する卵管部分であり長さは約1-2cm, 内腔は0.7cmの部位である. 卵管間質部妊娠は異所性妊娠の2-4%と比較的まれな疾患とされている. 中でも卵管摘出後の同側卵管間質部妊娠は異所性妊娠の約0.3-4%とも報告される. 間質部妊娠は破裂すると大量出血を来すため早期治療が必要である. 今回, 我々は両側卵管摘出術の既往があったが卵管間質部妊娠となり, Methotrexate; MTX療法中に破裂し, 腹腔鏡下卵管角部切開術を施行した一例を経験した. 尚, 症例の報告についてはインフォームド・コンセントを行い, 患者の同意を得ており, 施設内の倫理委員会の承認を得ている(倫理委員会承認番号 第2020-S-6号). 【症例】35歳 2妊0産「主訴」: 性器出血, 下腹部痛「既往歴」: 31歳でクラミジア感染症(IgG陽性, IgA陽性)に対して内服加療し, 33歳でIgA陰性化を確認. 33歳時に当科で不妊治療前の両側卵管水腫に対して, 腹腔鏡下両側卵管摘出術を施行 |
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ISSN: | 1884-9938 1884-5746 |
DOI: | 10.5180/jsgoe.37.2_112 |