腹腔鏡動画を用いた医学教育の有用性

【緒言】腹腔鏡手術は局所の拡大視により緻密な作業が可能となるのみならず, 手術動画を振り返ることにより技術の向上にも寄与する. これら腹腔鏡手術の利点はそのまま, 医学教材としての大きな可能性をも示すものである. 実際に腹腔鏡動画はすでに手術教育において重要な位置を占めており, その有用性は既に報告されている. しかし, 腹腔鏡動画が医学生に向けた教材として適切か否かに関しては十分に評価されていない. 一方で, 2019年からのCOVID-19の世界的な流行は医療や経済だけでなく教育にも大きな影響を及ぼした. 各学会の学術集会がWeb開催されるようになり, 大学における対面的な講義がオンライン...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2021, Vol.37(2), pp.37-42
Hauptverfasser: 齊藤, 和毅, 衣斐, 凛子, 小野瀬, 萌子, 大野, 晴子, 加茂, 尚永, 岩原, 由樹, 石川, 智則
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【緒言】腹腔鏡手術は局所の拡大視により緻密な作業が可能となるのみならず, 手術動画を振り返ることにより技術の向上にも寄与する. これら腹腔鏡手術の利点はそのまま, 医学教材としての大きな可能性をも示すものである. 実際に腹腔鏡動画はすでに手術教育において重要な位置を占めており, その有用性は既に報告されている. しかし, 腹腔鏡動画が医学生に向けた教材として適切か否かに関しては十分に評価されていない. 一方で, 2019年からのCOVID-19の世界的な流行は医療や経済だけでなく教育にも大きな影響を及ぼした. 各学会の学術集会がWeb開催されるようになり, 大学における対面的な講義がオンライン化した. このようにCOVID-19の流行により様々な社会インフラが大きな変貌を遂げ, 「新しい生活様式」が徐々に浸透する中で「新しい学習様式」も広まった. しかし全てのものが新しい様式に容易に変わることはなく, 移行が困難である分野も多い.
ISSN:1884-9938
1884-5746
DOI:10.5180/jsgoe.37.2_37