当院における腹腔鏡下腟上部切断術 (LSH) の検討
「緒言」本邦における子宮筋腫や子宮腺筋症などの良性子宮疾患に対する腹腔鏡下の子宮摘出術としては, 1995年に保険適用となった全腹腔鏡下子宮全摘術(TLH: Total Laparoscopic Hysterectomy)が主流となっている. 子宮腟上部切断術(LSH: Laparoscopic Supracervical Hysterectomy)は腹腔鏡下に子宮頸部を残し子宮を腟上部で切断し, モルセレーターなどを用いて子宮体部を回収する方法であり, 2012年に保険適用となった. 子宮体部のみを摘出するLSHでは, TLH特有の合併症が少ないことが特徴とされている. さらに近年, 骨盤臓...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2020-04, Vol.36 (1), p.96-100 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」本邦における子宮筋腫や子宮腺筋症などの良性子宮疾患に対する腹腔鏡下の子宮摘出術としては, 1995年に保険適用となった全腹腔鏡下子宮全摘術(TLH: Total Laparoscopic Hysterectomy)が主流となっている. 子宮腟上部切断術(LSH: Laparoscopic Supracervical Hysterectomy)は腹腔鏡下に子宮頸部を残し子宮を腟上部で切断し, モルセレーターなどを用いて子宮体部を回収する方法であり, 2012年に保険適用となった. 子宮体部のみを摘出するLSHでは, TLH特有の合併症が少ないことが特徴とされている. さらに近年, 骨盤臓器脱に対して腹腔鏡下仙骨腟固定術が行われるようになり, その前処置としてLSHが施行されるようになっており, LSHの手技に通じていることの重要性は高まりつつある. 子宮頸部と体部は一体の臓器であるものの, それぞれ別々の役割を果たし, 異なる性質の疾患が発生することが多く, 子宮筋腫, 腺筋症が頸部に発生する頻度は低い. |
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ISSN: | 1884-9938 |