腹腔鏡下子宮筋腫核出術と開腹子宮筋腫核出術とが及ぼす周産期予後の検討

【緒言】 過多月経, 月経困難症, 不妊症, 不育症などのさまざまな症状を呈する子宮筋腫は生殖年齢女性に多くみられる疾患であり, 30~40歳代では20~30%に認められる. 晩婚化や妊娠の高齢化などに伴って妊孕性温存を希望し子宮筋腫核出術を選択する症例が多くなっていることから, 子宮筋腫核出術後の妊娠症例も増えており妊娠分娩管理が重要となる. 総合周産期母子医療センターである当院で妊娠分娩管理を行った子宮筋腫核出術後妊娠の妊娠経過や周産期予後について後方視的に検討し, 腹腔鏡下子宮筋腫核出術後妊娠(LM後妊娠群)と開腹子宮筋腫核出術後妊娠(AM後妊娠群)とで比較検討を行った. 【対象および方...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2019, Vol.35(2), pp.175-179
Hauptverfasser: 伊東, 裕子, 倉員, 正光, 南, 星旭, 勝田, 隆博, 伊東, 智宏, 井槌, 大介, 四元, 房典, 宮原, 大輔, 宮本, 新吾
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【緒言】 過多月経, 月経困難症, 不妊症, 不育症などのさまざまな症状を呈する子宮筋腫は生殖年齢女性に多くみられる疾患であり, 30~40歳代では20~30%に認められる. 晩婚化や妊娠の高齢化などに伴って妊孕性温存を希望し子宮筋腫核出術を選択する症例が多くなっていることから, 子宮筋腫核出術後の妊娠症例も増えており妊娠分娩管理が重要となる. 総合周産期母子医療センターである当院で妊娠分娩管理を行った子宮筋腫核出術後妊娠の妊娠経過や周産期予後について後方視的に検討し, 腹腔鏡下子宮筋腫核出術後妊娠(LM後妊娠群)と開腹子宮筋腫核出術後妊娠(AM後妊娠群)とで比較検討を行った. 【対象および方法】 2013年1月1日から2017年12月31日までに当院で妊娠分娩管理を行った2387症例のうち, 子宮筋腫核出術既往のある妊婦54症例を対象とした. 子宮筋腫核出術については当院のみではなく他院で施行された症例も含み, 54症例のうち多胎妊娠や中期中絶となった6症例は除外とし, LM後妊娠群18例, AM後妊娠群27例, 子宮鏡下筋腫核出術後妊娠3例であった.
ISSN:1884-9938
1884-5746
DOI:10.5180/jsgoe.35.2_175