腹腔鏡下手術により生児獲得に至った卵巣妊娠と子宮内妊娠による子宮内外同時妊娠の1例
【緒言】子宮内外同時妊娠は自然妊娠では15000-30000妊娠に1回と稀な疾患であるが, 近年の生殖補助医療の発展とともに症例が増加しており, 生殖補助医療による妊娠の0.15-1%前後が子宮内外同時妊娠になると報告されている. 今回われわれは子宮内妊娠と卵巣妊娠による子宮内外同時妊娠に対して腹腔鏡手術を行い生児獲得に至った1例を経験したので報告する. 【症例】31歳, 1妊0産 既往歴 : 多嚢胞性卵巣症候群, 脂肪腫 月経歴 : 10歳初経, 周期不整 (30-38日), 持続7日間 不妊期間 : 3ヶ月 挙児希望のため前医を受診した. 多嚢胞性卵巣症候群による排卵障害を認め, rFSH...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2019, Vol.35(1), pp.158-162 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【緒言】子宮内外同時妊娠は自然妊娠では15000-30000妊娠に1回と稀な疾患であるが, 近年の生殖補助医療の発展とともに症例が増加しており, 生殖補助医療による妊娠の0.15-1%前後が子宮内外同時妊娠になると報告されている. 今回われわれは子宮内妊娠と卵巣妊娠による子宮内外同時妊娠に対して腹腔鏡手術を行い生児獲得に至った1例を経験したので報告する. 【症例】31歳, 1妊0産 既往歴 : 多嚢胞性卵巣症候群, 脂肪腫 月経歴 : 10歳初経, 周期不整 (30-38日), 持続7日間 不妊期間 : 3ヶ月 挙児希望のため前医を受診した. 多嚢胞性卵巣症候群による排卵障害を認め, rFSH (recombinant follicle stimulating hormone) による排卵誘発を開始した. 20mm以上の卵胞を4つ認めたが, 卵巣過剰刺激症候群 (OHSS), 多胎妊娠のリスクを十分説明したうえでhCG5000単位を投与し, タイミング指導により妊娠成立となった. |
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ISSN: | 1884-9938 1884-5746 |
DOI: | 10.5180/jsgoe.35.1_158 |