腹腔鏡下筋腫核出術後の子宮腔癒着率についての検討―FD-1とインターシードを用いた術後子宮腔癒着予防法の治療成績

【緒言】子宮筋腫核出術は月経過多, 月経痛などの症状を改善し, また筋腫の圧迫による子宮腔の変形などを修正し, 妊娠を望む場合に着床環境の改善をはかることが可能である. しかし, 術後, 子宮腔に癒着が形成されることがあり, 癒着が生じた場合には再手術が必要になるばかりではなく, 子宮内膜菲薄化や, 瘢痕部に胎盤が形成されて癒着胎盤が生じることがあり, 術後の子宮腔癒着を予防する必要がある. 我々は内膜穿孔した場合にはインターシードとFD-1を用いた子宮腔癒着予防の工夫を行っているので, 腹腔鏡下筋腫核出術後の子宮腔癒着率と治療成績について報告する. 【対象】当院で2007年から2016年の間...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2019, Vol.35(1), pp.41-45
Hauptverfasser: 逸見, 博文, 東口, 篤司, 池田, 詩子, 田中, 綾一, 遠藤, 俊明, 齋藤, 豪
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【緒言】子宮筋腫核出術は月経過多, 月経痛などの症状を改善し, また筋腫の圧迫による子宮腔の変形などを修正し, 妊娠を望む場合に着床環境の改善をはかることが可能である. しかし, 術後, 子宮腔に癒着が形成されることがあり, 癒着が生じた場合には再手術が必要になるばかりではなく, 子宮内膜菲薄化や, 瘢痕部に胎盤が形成されて癒着胎盤が生じることがあり, 術後の子宮腔癒着を予防する必要がある. 我々は内膜穿孔した場合にはインターシードとFD-1を用いた子宮腔癒着予防の工夫を行っているので, 腹腔鏡下筋腫核出術後の子宮腔癒着率と治療成績について報告する. 【対象】当院で2007年から2016年の間に腹腔鏡下筋腫核出術を施行した149例 (内膜穿孔 (-) 群103例, 内膜穿孔 (+) 群46例) を対象に術後子宮腔癒着の頻度について検討した. 内膜穿孔 (-) 群には術後子宮腔癒着予防処置は施行しなかった.
ISSN:1884-9938
1884-5746
DOI:10.5180/jsgoe.35.1_41