全腹腔鏡下子宮全摘出術時に偶発的に発見された異所性尿管瘤を伴う両側完全重複腎盂尿管の1例
「緒言」全腹腔鏡下子宮全摘出術(Total Laparoscopic Hysterectomy: 以下TLH)は開腹手術に比べ, 尿管損傷のリスクが高いと報告されており, 術中の膀胱鏡検査による観察が尿路系合併症の早期発見に有用な場合がある. 今回, 術中の膀胱鏡検査で観察を行い, 偶発的に比較的稀な両側完全重複腎盂尿管と判明した症例を経験した. 膀胱鏡検査が合併症の早期発見だけでなく, 奇形の発見にも有用であり, また奇形を認知する事で, 合併症回避にもつながると考えられたため, 若干の文献的考察を含めて報告する. 「症例」「症例」: 44歳, 4妊4産「既往歴・家族歴」: 特記事項なし「現...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2018, Vol.34(2), pp.188-192 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」全腹腔鏡下子宮全摘出術(Total Laparoscopic Hysterectomy: 以下TLH)は開腹手術に比べ, 尿管損傷のリスクが高いと報告されており, 術中の膀胱鏡検査による観察が尿路系合併症の早期発見に有用な場合がある. 今回, 術中の膀胱鏡検査で観察を行い, 偶発的に比較的稀な両側完全重複腎盂尿管と判明した症例を経験した. 膀胱鏡検査が合併症の早期発見だけでなく, 奇形の発見にも有用であり, また奇形を認知する事で, 合併症回避にもつながると考えられたため, 若干の文献的考察を含めて報告する. 「症例」「症例」: 44歳, 4妊4産「既往歴・家族歴」: 特記事項なし「現病歴」: 子宮筋腫による過多月経, 過長月経を認め, 他院で経過観察中であったが, 貧血症状の増強を自覚し, 手術目的に当院へ紹介となった. 「初診時所見」腟分泌物は暗赤色の出血少量, 内診で鵞卵大の子宮を触知, 可動性は良好で, 圧痛は認めなかった. |
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ISSN: | 1884-9938 1884-5746 |
DOI: | 10.5180/jsgoe.34.2_188 |