腹腔鏡手術における癒着防止材アドスプレー®の有用性に関する検討
【緒言】婦人科領域において, 術後の癒着は腸閉塞や不妊症などの原因となり, 術中に使用される癒着防止材の意義は非常に高い. これまで癒着防止材として貼付タイプのインターシード(R)(ETHICON社)やセプラフィルム(R)(科研製薬社)が広く使用されてきたが, 2016年12月より保険収載されたアドスプレー(R)(TERUMO社)が使用可能となった. アドスプレー(R)は, 長いノズルをトロッカーから挿入できる噴霧タイプで, 開腹手術だけでなく内視鏡領域の手術においても適応の拡大が今後予想される新しいタイプの癒着防止材である. 今回我々は, 腹腔鏡手術におけるアドスプレー(R)の有用性について...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2018, Vol.34(2), pp.147-151 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【緒言】婦人科領域において, 術後の癒着は腸閉塞や不妊症などの原因となり, 術中に使用される癒着防止材の意義は非常に高い. これまで癒着防止材として貼付タイプのインターシード(R)(ETHICON社)やセプラフィルム(R)(科研製薬社)が広く使用されてきたが, 2016年12月より保険収載されたアドスプレー(R)(TERUMO社)が使用可能となった. アドスプレー(R)は, 長いノズルをトロッカーから挿入できる噴霧タイプで, 開腹手術だけでなく内視鏡領域の手術においても適応の拡大が今後予想される新しいタイプの癒着防止材である. 今回我々は, 腹腔鏡手術におけるアドスプレー(R)の有用性について臨床データを比較検討し考察した. 【対象及び方法】2016年4月から2017年8月の間に当院で腹腔鏡下子宮全摘出術を施行した37例を対象とした. 術中にアドスプレー(R)を使用した12例とインターシード(R)を使用した25例の2群に分け, それぞれの散布・貼付時間および術後1日目の白血球数・CRP値, 術後在院日数, 有害事象の5項目を後方視的に比較検討した. |
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ISSN: | 1884-9938 1884-5746 |
DOI: | 10.5180/jsgoe.34.2_147 |