術前診断し腹腔鏡下に切除した副角妊娠の1例

[緒言] 副角妊娠は76,000から150,000妊娠に1例と報告される非常に稀な疾患である. 破裂前の診断率は16%と低く, 術前診断は困難とされ, 卵管妊娠などの異所性妊娠との診断後, 手術時に初めて診断されることも多い. 今回超音波およびMRIで術前診断し, 腹腔鏡下に切除した副角妊娠の1例を経験したので報告する. [症例] 「患者」: 35歳「妊娠分娩歴」: 2妊1産(近医にて骨盤位妊娠のため帝王切開術)「月経歴」: 初経14歳, 28日周期, 整, 月経痛軽度「現病歴」: 最終月経より妊娠6週3日, 妊娠反応陽性を主訴に近医を受診した. 経腟超音波検査で異所性妊娠または双角子宮や卵管...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2018, Vol.34(1), pp.179-183
Hauptverfasser: 坂手, 慎太郎, 甲斐, 一華, 花岡, 美生, 兒玉, 尚志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:[緒言] 副角妊娠は76,000から150,000妊娠に1例と報告される非常に稀な疾患である. 破裂前の診断率は16%と低く, 術前診断は困難とされ, 卵管妊娠などの異所性妊娠との診断後, 手術時に初めて診断されることも多い. 今回超音波およびMRIで術前診断し, 腹腔鏡下に切除した副角妊娠の1例を経験したので報告する. [症例] 「患者」: 35歳「妊娠分娩歴」: 2妊1産(近医にて骨盤位妊娠のため帝王切開術)「月経歴」: 初経14歳, 28日周期, 整, 月経痛軽度「現病歴」: 最終月経より妊娠6週3日, 妊娠反応陽性を主訴に近医を受診した. 経腟超音波検査で異所性妊娠または双角子宮や卵管角部妊娠が疑われ, 同日当科へ紹介となった. 内診では下腹痛や不正出血などの症状は認めず, 超鶏卵大で軟らかい子宮を触知した. 血清hCGは124599mIU/mlと高値であった. 「超音波検査所見」: 経腟超音波検査では, 前回帝王切開創部を伴う子宮体部内膜は12mmと肥厚を認めるものの胎嚢は認めなかった.
ISSN:1884-9938
1884-5746
DOI:10.5180/jsgoe.34.1_179